
SPOTとは、過去記事に書いたEPIRBやPLB等の緊急時の発信装置と違い、衛星経由で自分の位置を告知出来る装置だ。正確には下記の名称で販売されている。
旧型;SPOT Personal Tracker(SPOT-1)、新型;SPOT Satellite GPS Messenger(SPOT-2)
まず注意しておいて欲しいのは、過去記事に掲げたPLBやEPIRBとは似て非なるものだという事を理解しておいて欲しい。緊急時の告知に使えなくもないが、信頼性においてはPLB、EPIRBと比較するには全く異なるレベルだ。もちろんSPOTの方が低い。PLBやEPIRBで使われる周波数は406MHzであるのに対して、SPOTは1.6GHzで動作しているとある。つまり、航空機や船舶が拾う可能性のある121.5MHzでの救難信号も発信されないことがわかる。また.ACR Electronics社のsiteFAQs: SPOT VS. EPIRBs / PLBsから一部引用してくると出力に関して下記の様な記載がある。
Power: SPOT is powered by 400 milliWatts while ACR 406 MHz PLBs and EPIRBs use 5 Watts.
単位が違うと分かりにくいので書き直すと、SPOTは0.4W、PLBとEPIRBは5Wとその出力が10倍以上も違うのがわかるだろう。
動作経路の解説を読むと、緊急時の情報伝達経路にEPIRB、PLBで使われるCospas-Sarsatという2種の衛星Systemで情報を拾っているのではなく、SPOTではCommercial satellite systemを使うとある。おいおい、とてもじゃないがこんなモノに自分の緊急救難信号の発信を任せられないべ~。と上記、信号出力の差を知った後で再度思った。

では、なぜ僕がこのSPOTを購入する気になったかというと、衛星電話やSSB radioを持つ予定が無い今、自分の位置を友人たちに知らせるには一番安い製品だったからである。つまり、衛星経由で自己位置をWeb上に流すことが可能な点に尽きる。また、その価格も初期の頃に比べると安くなって来たためでもある。もちろん僕の意識では、このSPOTは「おもちゃ」だ。何かあった時は、このSPOTには見向きもせずEPIRBをしっかりつかんでLiferaftに飛び乗るだろう。SPOTは完全な防水処理が施された製品ではないし、made in Chinaだからねぇ。
12/22/2009 追記、間違っていたので訂正します。SPOTは、「IEC(国際電気標準会議)」によって定められている防水・防塵の保護規格の「IP69」でテストされている製品で防水処理・防塵が施されているそうです。具体的には、SPOT web site helpによると、水深1mで30分は大丈夫な等級とのことです。防水の規格については下記のサイトをご参照ください。
また製造国に関してですが、僕が見たMade in Chinaは同じ時に購入した双眼鏡の箱にあったもので、SPOTだと勝手に思い込んでいました。従ってSPOTの製品自体の製造国に関しては
不明です。お詫びして、訂正させていただきます。どうもすみませんでした。
日経トレンディネット;3分で分かる、「防水機能」の基礎知識
またSPOTの信号が拾えるAreaも地球上全てを網羅しているわけではない。(下部MapはSPOTのサイトより、詳細はLinkへ)
これらのことを念頭において、自己位置情報を発信するおもちゃ的道具と考えるなら、僕は面白い製品だと思っている。2009年夏頃、2世代目(SPOT Satellite GPS Messenger;SPOT-2)の製品がアナウンスされていたが、やっと最近手に入るようになったみたいだ。それもついでに紹介しておこう。機能も増えているが、僕にとってはどうでもいい機能なのでそれは省略する。(^^; まず分かるのは小型になったこと、30%ほど小さくなって軽くなったとの記載がある。でも、使用BatteryがAA Lithium(単三リチウム)からAAA Lithium(単四リチウム)になっている。僕は入手の容易さや容量の問題もありAAA(単四)のBatteryが嫌いなので、旧型のSPOT Personal Tracker;(SPOT-1)を選んだ。値段も旧$99.99US、新$149.99USとの差がある上に、今、旧型を買えば$50のRebate(払い戻し)が受けられる。しかし、どちらの製品を購入するにしても、Web上で情報を見られるようにするためには年額で$100~$150USの支払いが別途必要となる点も考慮しておかなければならない。
一番気になるのは、「SPOTが日本国内で使えるか?」ということだろう。上記動作Area mapにも含まれているから、PLB、EPIRBと同じで動作はするでしょうね。正規代理店ではなく、日本国内に出荷している業者もWebで見つけた。でも現時点では、日本住所ではServiceが契約出来ないらしい。多分、電波法の問題だろう。しかし日本国外に住所が持てるなら、契約をすることは可能だと思う。そこで契約して日本国内に持ち込めば位置情報だけでなく、緊急信号も発信される。一旦、緊急信号が出されれば、世界網のRCC;Rescue Coordination Center(日本だと東京空港事務所に設置されているらしい救難調整本部)に連絡が回るはず。その後は使ってみるまで、どうなるかわからない。(^^; 後で怒られる位ならまだいいが、無視されたらどうなるやら。僕はこの辺の日本のsystemを調べてないので全く想像が付かない。
2010年1月に入ったら、このSPOTをActivate(活性化)する手続きをするつもりなのでWebで位置情報がどのように見えるか紹介したい。あ、そうだ、これ僕が学んだISPA SchoolのMaster Bobが、確か2007年に購入して使い始め教えてもらったのだ。彼がこれでCruise位置情報発信したもの紹介しているので、興味があったらこちらを覗いてみてください。
日本語でまとめたサイトを発見したのだけれど、記事書き込みの日時の問題でトラックバックが受け取ってもらえなかったのでLinkだけ掲載。
「趣味の山歩き ますます深くなる近くの山域 」 (C)趣深山2009
SPOT (Satellite Personal Tracker )まとめ

作業状況と周囲の写真【茶尾助】@みつはし
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Liferaft cradle設置格闘中ayumiaruki
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